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ミシンでの浴衣の仕立て方を母から教わった思い出

浴衣

ミシンは小学校のころに母親に使い方を教えてもらっていました。そのときには、練習のための簡単な雑巾作りで何度も何度もくり返しました。

ちなみに、そのときに使用したミシンは母親が結婚するときに祖母が嫁入り道具で持たせてくれた、ジャノメの『670型ハイドリーム』です(下記画像はジャノメ公式サイトからの引用)。

ジャノメハイドリーム670型

東京オリンピックの開催を記念され、1960年代に発売されたものですので、よく考えると50年以上前の機械なんですね。当時は値段が4万円ほどしたそうですので、かなりの高級品だったはずです。きっと祖母も母のために、奮発したんだと思います。

そのハイドリーム670型は、電動の足踏みの振動やはずみ車が思うように動かせる様子がまるでおもちゃのラジコンカーのようでおもしろく、雑巾を縫うのがとても楽しかったのを覚えています。

私がこのミシンを使って、はじめてアイテムらしいアイテムを作ったのは中学生のころです。母が浴衣の仕立て方を教えてくれたときです。いまでこそミシンで仕立てた既製品の浴衣がたくさんありますが、昔は浴衣なんてみんな手縫いしていたものだと教わりました。

買うこともできるだろうけど、せっかく娘がいるのだから浴衣の仕立て方ぐらいは教えておきたいと母は思ったのでしょう。運針の仕方もそのときにきちんと教わりました。

しかし、直線の背縫いなどはミシンが使えるのでミシンで縫うことになりました。雑巾を縫うのとは違い、糸調子を適当にしたり、縫い目がゆがんだりするのはいやです。

普段とはぜんぜん違う緊張感がありました。雑巾を縫えていたことで、ミシンが使えるという変な自信があった分、きちんときれいにまっすぐ縫うことができないことに驚きました。浴衣は縫い目にきせをかけるので目立たないから気にしなくていいといってくれましたが、几帳面な私は納得がいかない部分を何度もほどいて縫い直しました。

浴衣
手縫い部分よりは、縫い目は整ってきれいですが、その分かえってまっすぐに縫えていないことが気になってしまうのです。そんなこだわりのせいで、結局浴衣が完成するまでに丸3日かかってしまいました^^;

母は浴衣ぐらいなら1日で終わらせるつもりだったようですが、根気よく丁寧につきあってくれました。

作り終わってうれしかったことは、自分のサイズにぴったり合った浴衣ができたことや、雑巾ではなく自分が着ることができるものを作れたということです。本当に良い思い出です。

そして、浴衣を仕立てられるという「特技」ができたことが何よりうれしかったですね。そうした小さな成功体験がいかに大切かはずっと後になってから気づくものだということは当時の私は知る由もありません。

そして何十年もたった今、母から教わったということ自体がとても誇らしくうれしいことに感じます。結婚して主人の浴衣を仕立てながら、はじめて浴衣を縫った日を昨日ことのように思い出します。子供ができたらたくさんかわいい浴衣を作ってあげたいと思います。もちろん使うミシンは母から譲ってもらったあのジャノメのミシンです。

もし、これを読んでくださっている方で、お子さんにお洋服やカバンを作ってあげるために、新たにミシンを買うことを考えている人もいらっしゃいましたら、将来もそのお子さんがミシンを使えるように、安物ではなく少し良い製品を購入されることをお勧めします。

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